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2009.08.08
アンカーボルトの据付・・・②
今日も昨日に続き『プール状態』の現場ですが…
今日も一日このままです。
コンクリートは、主成分のセメントがすべて水和反応するまで水和結晶を生成し続けますが…
そのセメントは水の存在下でのみ水和結晶を生成します。
それは、草花の成長によく似ています。
つまり、コンクリートは生き物であり、セメントの水和反応がすべて終了するまでは、庭に植えた草花のように『少しずつ成長し、与えられた環境の影響を受けながら育つ』という未完成な状態なのです。
また、配合(強度)が同じでも、打設方法や養生方法(育て方)によってまるで違う品質のコンクリートに固まるという点も特徴のひとつです。
これは、同じ草花でも違う環境下で育てると、まるで育ちが違うことと非常によく似ていますね。
コンクリートに生じるひび割れも、こうした特徴から影響を受けます。
特に、工期の短い建築物の基礎は、表面的には設計を満足する完成状態に見えても、内面的にはまだ成長途上の未完成の状態です。
(基礎工事が終わったと思ったら、もう建て方をしているという現場が、よくありますよね…)
ところが、コンクリートの初期対策の重要性に気付いている人は、非常に少ないのが現実です。
対策を講じないために、コンクリートの乾燥に起因するひび割れが生じ、『コンクリートにはひび割れが付きもの』と本気で思っている人がいます。
そして、そのひび割れの主な原因は、セメントの水和収縮だと言われていますが、これは大きな誤解です。
セメントの水和収縮はコンクリートをつくる際に必ず起こる現象なので、もしこれが原因だとしたら、ひび割れのないコンクリートが存在することの説明がつきません。
では、何が本当の原因かといいますと…
水の蒸発に伴う体積の減少で生じます。
すなわち、乾燥収縮によるひび割れです。
ちなみに、その水のひとつは、『遊離水(キャピラリー水)』と呼ばれる、セメント粒子とは反応せずにコンクリート中にある水だったり…
もうひとつは『ゲル水(結合水)』と呼ばれる、セメント粒子と緩やかに結合している水だったりします。
したがって、水中にあるコンクリートや常時湿潤状態におかれているようなコンクリートには、この手のひび割れは生じません。
よって、今日一日この状態なので、土台用のアンカーボルトを据え付けています。
使用するアンカーボルトは、M12×400㎜の長さで…
その数、何と107本!
アンカーボルトの田植えは厳禁ですが、これだけ多いとやりたくてもできません。
SE構法では、柱脚金物部分で必ず土台の縁が切れるので、最低でもその両端には必ずきますし…
管柱の両端にもきますので…
よって、こんなに間隔が細かいです。
最後に…
近年、コンクリートがおかれている環境はとても劣悪です。
特に、工期の短縮に伴う養生機関の不足は、コンクリートにとって致命的で、その品質を損ねる最悪の事態だと言えます。
しかし、残念ながら、この最悪の事態に気付いている人はほとんどいません。
(だって、見た目が一緒なのですから…)
ですから、耐久性が低く、数年のうちにひび割れ、わずか数年で中性化が数㎝にも達するようなコンクリートも出てくるのです…
投稿者 鈴木
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