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2009.05.30

今、どうして「長期優良住宅」なのか?

今日は、以前地鎮祭を行った西区の現場で、お施主と立会いを行いました。
何の立会いかといいますと…

図面上ではわからない窓の位置(隣家との互いの窓の位置関係)や、隣地境界線からの距離などです。

実際、図面やパースから想像していたのと感じが違うといったことのないように、周りの環境との現況把握も必要です。

ところで、とっくに建築確認も下りているというのに、未だ着工に至っていないのはどうしてか? とお思いの方もおられるでしょう。
私も早く着工したいのですが、色々と理由があったのです。

さて、その理由とは…

それは、『長期優良住宅普及促進法』が6月4日から施行されることに関係するのです。
すなわち、このお宅で「長期優良住宅」の認定を取得いたします。

この法律は、平成18年に制定された『住生活基本法』を受けて制定されたもので、『量』から『質』へとストックを重視する住宅政策への転換を具体的に実施する法律です。

う~ん、一言で言いますと…

「住宅を長期にわたり使用することで、住宅の解体等による廃棄物の排出を抑制し、環境への負荷を低減するとともに建替えにかかわるコストを削減し、国民の住宅に対する負担を軽減し、より豊かな暮らしへの転換を図る」ことを目的とした法律です。

まだ分かりにくいですね。
もっと簡単に言いますと…

長期優良住宅を普及促進することによって住宅ストックの資産価値が向上し、社会に次のようなメリットが生み出されます。

①環境負荷への低減等
日本の住宅は、欧米諸国に比べて平均寿命が極めて短い状況にあり、このような状況において住宅を長期にわたり使用して建替えを減らし、産業廃棄物の排出量を抑制する。
(住宅の解体や建替え等に伴う住宅関連の産業廃棄物は、建築関連の産業廃棄物の半数以上を占めている現状があります。)

②国民負担の軽減
長期優良住宅を普及することで住宅の建替えを減らし、費用を削減することによって経済的なゆとりや豊かさを実感できる社会の実現につなげる。
(現状の4倍程度の長期にわたって住宅を使用した場合、住宅の取得及び維持保全に必要な費用が3分の2程度に縮減することも可能との試算があります。)

③国民資産の向上
長期優良住宅を建築することにより、住宅の資産価値が長期にわたって維持されれば、国民の住宅に係る資産の割合が向上し、豊かさの感じられる社会になると考えられる。
(日本では住宅ローンの返済が完了するころには、住宅の資産価値はほぼ無くなってしまう状況にあります。)

と、以上の3点です。

今後、少子高齢化が進み福祉負担が増大することが予想されることや、地球的な規模で環境問題が深刻化していく中で、今までのように住宅を建てては壊す事を繰り返していては、持続可能な社会は実現できません。
「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」という、ストック型の社会へと向かっていくためにも、住宅の長寿命化を図る長期優良住宅の普及が必要になってきます。



投稿者 鈴木

カテゴリー:[ 現場施工日記SE構法ブログ ]

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