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2008.12.06

ここまでするには訳がある・・・

当社の作業場では、基礎の鉄筋加工が進んでいます。
当社では、およそ建物の構造に関わる部分は全て自社で施工しています。

「何を今さら、そんなのみんなプロの職人さんがつくっているに決まっているじゃないか・・・」と、お思いでしょうか?

はい、そうです。
確かに、ハウスメーカーや設計事務所、ローコストメーカーが建てる家も、全て専門のプロがつくっています。
それぞれにお金をいただいて仕事をしている訳ですから、そういった意味では確かにプロなんですが・・・
(誰もボランティアで無償で働いていては、生活ができませんよね・・・)

しかし、それは外注の下請業者が施工しているのです。
基礎は基礎屋(左官屋等)さん、木工事は登録工務店や一人親方の大工さん等です。

当社も外注の鉄筋屋さん、型枠大工さん等を使いますが、それは規模の大きな鉄筋コンクリート造の建物の場合に限ります。
基礎から始まり、そのまま1階、2階と上へ伸びていくので、自社の代理人を選任してしっかりと施工管理を行えば建物の品質は確保できます。

しかし、基礎は基礎屋さん、その上物は大工さんと分けてしまうと・・・

基礎屋さんは、「上にどんなものが建つのかわからないけど、とりあえず工期内に図面通りの基礎をつくっておきました。」
大工さんは、「建前までにはいつもどおり基礎ができているので、自分たちはただその上に建てるだけだよ。」
おそらくそんな認識でしょう。

いずれも間違いではありません。
自分の仕事(だけ)を誠実にこなしています。
しかし、木造の住宅は、せめて基礎や構造体くらいはその工務店が(大工の棟梁主体で)責任を持って施工していくべきだと思うのです。
この構造に関する部分は、建った後からではどうすることもできません。
(耐震リフォームもできますが、そんなお金を誰が払うことになるのでしょうか?)

しかし、それが自社で一貫して施工することができれば・・・

「ここの部分の基礎は、2階の加重が結構かかるからな・・・」とか考えながら、下から上への作業が連続して流れていきます。
つまり、構造体に関して責任の所在がはっきりとしてくるのです。
(もちろん、どんな場合でも一番責任を負うのは工務店ですが・・・)

その責任の所在において、よく空白ができやすいのが『アンカーボルト』についてです。
しかもSE構法の基礎は、主要な柱に柱脚金物を使いますので、アンカーボルトの精度には鉄骨造並みの注意が必要です。

「全部外注でも、自社の現場責任者がしっかりと管理すれば何ら問題はない!」という声も聞こえてきそうですが・・・

大工の家に生まれ、昔から祖父母や両親の苦労を見てきた自分としては、そんな会社は到底『工務店』とは言えず、ただの(軽蔑を込めて)『住宅販売会社』でしかないのです。

『家づくり』において、一番の主役はお施主様。
そして、その現場においては大工が主役であるべきだと思います。
そんなお客様の夢の実現をお手伝いして、大工に活躍の場を与えるのが私の仕事です。

来週から基礎工事が本格的にスタートします・・・




投稿者 鈴木

カテゴリー:[ 現場施工日記SE構法ブログ ]

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